リスモダンは剤型により適応が違う?

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こんばんは、ポテPです。

リスモダンという薬剤があります。不整脈治療薬のIa群に分類される薬剤です。
内服はカプセル剤と徐放製剤の2種類がありますが、添付文書上は適応の記載文が異なります。勤務先はリスモダンR錠を採用してますが、リスモダンカプセルを持参された患者さんの薬剤を院内採用薬に切り替える際に添付文書の適応の記載文が異なること初めてを知りました。

●リスモダンカプセル
適応:下記の状態で他の抗不整脈薬が使用できないか、又は無効の場合
   期外収縮、発作性上室性頻脈、心房細動

●リスモダンR錠
適応:下記の状態で他の抗不整脈薬が使用できないか、又は無効の場合
   頻脈性不整脈

添付文書から抜粋しましたが、文章だけみると全然違いますよね・・・。でもこれ、実は全く同じことが書かれているんです。
期外収縮、発作性上室性頻脈、心房細動、これらはいずれも頻脈性不整脈です。リスモダンR錠は総称して記載しているだけなんですね。

※気になってメーカー担当者に聞いてみたところ、「記載が異なるのは製造販売承認を取得した時代が異なり、そのため別の文言になっているだけ。実態としては全く同じ適応と考えて下さい。」とのことでした。

なので、カプセル100mg 3C/毎食後 = R錠150mg 2T/朝・夕食後
と切り替えることは何ら問題がありません。

個人的に気になるのは、薬価を見てみると

●カプセル100mg 38.6円/Cap 115.8円/day(3C)
●R錠150mg    40.6円/T  81.2円/day(2T)
※2020年9月時点

上記のように徐放錠を使った方が安上がりです。服用回数は減るし薬剤費は安いし、徐放錠の方がいいことばかりです。投与量の微調整が必要な患者さんや、脱カプセル・粉砕調剤が必要な患者さんはカプセルを選択する、といった感じなのでしょうか。

あえて言うのであれば、記載内容は全く同じと前述しましたがR錠の適応記載の方が広義な気がします。が、Ia群の抗不整脈薬でどうにかできる頻脈性不整脈が「期外収縮」「発作性上室性頻脈」「心房細動」だけなんでしょうか?分からん・・・

僕は学生のころから循環器領域がとにかく苦手で、最初に添付文書を見比べた時は「同じ薬なのに全然違うこと書いてある!!ひいい!」ってなったことを覚えています。苦手とはいえ一度はしっかり勉強したはずなんですが、忘れちゃいますね、今でも苦手なままです笑

ちゃんと考えたら分かるはずだよ、という話でした。みなさんは僕みたいに惑わされないで下さい笑

以上です。

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